コラム(讃岐うどんの歴史と伝統)

はじめに

私は歴史学者でもなく、アカデミックな研究書も書けませんが、麺の専門家として55年間という長きにわたり讃岐うどんの本場香川でその発展に携わってきた経験を活かし、麺の製法や原材料と言う観点からから讃岐うどんの歴史を探り、さらには数少ない日本に於ける麺業界の近代史を知るものとして日本の麺の歴史を整理して後世に残したいと思っています。讃岐うどんの歴史書はたくさんあり、その歴史について書かれたものも数多くありますが、原材料である「塩」の歴史が讃岐うどんの発展に大きな影響を与えたという史実を伝えるものはないように思います。
その新たな発見とともに昭和43年(1968年)に讃岐うどんの本場香川県で出された「うどんの足踏み作業の禁止条例」こそが、その後の讃岐うどんの製法に大きな変化と進化をもたらし、現在の繁栄を築いてきたという事実を知っていただきたいと思います。