「このうどん食べてみろ」と一本のうどんを渡され食べてみると「ガシッ」という嫌な音。鉄工所の片隅で製麺機の試作をしていたため、鉄粉が混ざっていたのです。正直うどんの食感というより鉄粉の思い出しかありませんが、当時の社長(2代目)の自慢げな笑顔は、はっきり覚えています。香川県から委託され開発した製麺機「足踏み代用機」が誕生した瞬間でした。
1965年秋—香川県観光課からの突然の要請により「足踏み代用機」の開発が始まりました。当時の高松保健所所長が高瀬町(本社所在地)の方であったことがご縁で、農機具メーカーであった弊社が開発の依頼を受け、当時の主力製品であった農機具の凹凸ロールが斜陽化で衰退していたところを「足踏み代用機」へと改造。これが製麺機メーカーとして歩むきっかけとなりました。
なぜ、足踏み代用機が必要になったのか?それは「足踏みが不衛生」との多くの投書に対応するため、当時500軒あった県内の製麺所が対象となり「足踏み禁止条例」が発令されたからです。この足踏み禁止条例による製麺機の開発は、食品衛生の目的を果たしただけでなく、製麺作業の省力化にも貢献し、日本の麺業界に「高品質な麺の量産化」をもたらすことになりました。
さぬき麺機は、半世紀以上の長い歴史があり、日本の麺のルーツとも言える「讃岐うどん」に起源があります。長年培ってきた製麺機製造の技術と知識・経験をもとに、うどんはもちろん、ラーメンや蕎麦、パスタなど様々な麺づくりをサポートいたします。小型から大型、ロール式からさぬき麺機独自の手打ち式まで、多様な機器を取り揃え、希望生産量に合わせたご提案が可能です。
さぬき麺機は長い歴史に裏打ちされた
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