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セルフ式うどん店は最初から経営企画としてその方式が開発されたものではありません。
その原形とも言えるセルフ式うどん店の始まりは今でいう「製麺所タイプのうどん店」です。

前回で紹介しましたセルフ式うどん店一号店の「四国うどん」は、讃岐うどん専門店としてのものであり、元々は昭和40年(1965年)頃香川県に500軒ほどあった製麺所(製麺工場)に於いて自然的に行なわれてきた商売の方法でした。専門店としてではなく、近くの人が茹で立てのうどんを求めて勝手に製麺所に行き、自分で欲しいだけ適当に食べていた事が原形です。

要するに、製麺所の近くの人が何時頃行けばうどんが茹で上がっているという事を知っており、その時間に合わせて自然と人が集まり、ほぼ立ち食い状態で適当に食べるという事が現在のセルフ式うどん店として発展してきたのです。

ある製麺所では、うどんが茹で上がった事を知らせるために竹竿の先に白い布きれを取り付け、屋根より高く周囲の人に知らせる風景もありました。いろいろな形で近くの製麺所がうどん好きの香川県人にうどんを提供して来たのです。製麺所側としても、鍋に適当にダシを作っておいておけば勝手に客が来て現金を置いて帰ってくれる有難さがあったのです。

製麺所は配達して集金してやっと収入となりますが、客が勝手に来てくれて現金を置いて帰るのですから余分な収入となったのです。
そうこうするうち、時代は高度経済成長の時代が進みスーパーマーケットが全国にできた事から製麺所のうどんは販売先を失っていきました。

スーパーマーケットとしては特定の業者からうどんを仕入れ、またうどん食堂は自家製麺化していき、多くの八百屋は廃業したりして500軒ほどあった製麺所は納入先が順次減少しました。
そこで製麺所が生き残る道として「製麺所タイプのうどん店」の誕生となったのです。

香川県のうどんが安いというのは、この製麺所タイプのうどん店がうどんの玉売りを基本としていた為であり、安さを売りにしているのではありません。

一食80円、100円、150円、そして現在でも200円前後とその安い価格は大きく変動していません。しかし、うどんとおむすび、おでんなどで腹一杯食べても500円でおつりが貰えるという安上がりの食費には食べ易さもありますが大変人気度が高く、衰える事がありません。

そのように、セルフサービス式のうどん店は時代とともに変化せざるを得なかった製麺所の生き残りをかけた方法だったのです。香川県に500軒の製麺所とお伝えしましたが、全国の各県の製麺所は100軒前後でしたので、日本で最も小さい県で平均の5倍のうどん店があった事からも香川県の人がいかに多くのうどんを食べて来たのかが伺えます。

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今でもうどんの生産量は日本一ですが、それは冷凍讃岐うどんやその他の讃岐うどん商品が全国に販売され、讃岐うどんの大ブームのお蔭などでダントツの生産量を維持しているのです。

その本場讃岐で自然発生的に生まれたセルフ式うどん店はその経営の本質を知らなければ大変危険である事を次号でお伝えします。

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